イタリア・ベニスで開催された国際会議で大学院生が発表しました

大学院工学研究科航空宇宙学専攻修士1年次生の永田貴之さんと水野裕介さんが、5月18日から20日までイタリア・ベニスで開催された国際会議「The Ⅵ Coupled Problems in Science and Engineering」で研究成果を発表しました。この学会は、流体や構造解析などの専門家を含む幅広い分野の研究者が世界各国から参加するものです。

永田さんと水野さんは、いずれも福田紘大准教授の研究室に所属。ロケット開発に重要な役割を持つ、発射時に生じる音響波の低減に関する研究に取り組んでいます。中でも、まだメカニズムが解明されていない、大型ロケットの打ち上げ時に用いられている散水や固体ロケット噴流に含まれるアルミナ粒子による音響低減効果に着目。永田さんは超音速流の中に微小な液滴や球が存在する場合の挙動について高精度解析手法を使って解析し、水野さんは複数の微小球の影響や相互作用を明らかにする研究に取り組んでいます。

発表時には会場から、複数の質問が寄せられるなど活発な議論を交わしました。永田さんは、「さまざまな国のなまりのある英語が飛び交う会場では、日ごろからの積み重ねが大切だと感じました。また今回は、非常に幅広い分野の研究についての発表があり、新しい研究をたくさん見ることができました。7月にもう一度国際会議があるので、今回学んだことをいかしてしっかり議論できるようにするとともに、さらに研究を進めて積極的に成果を発表し、ジャーナルへの投稿にも力を入れていきたい」と話していました。また水野さんは、「研究成果を国外に向けて発表する機会を得られて大変うれしく思いました。英語での発表でとまどいもありましたが、福田先生をはじめ多くの先生の指導のおかげでしっかりやり切ることができました。学会で得られた知識を今後の研究に生かしていきます」と話していました。

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