教職を目指す学生の実践力を養うプログラムを始めています

工学部では今年度から、理科教諭を目指す学生が理科実験を考えるとともに、実際に小学生を対象に実施するためにプレゼンテーションなどを行うコンペ形式の実践的キャリア教育プロジェクトを開始しました。将来教育の現場での活躍を目指す学生の授業立案能力やコミュニケーション能力を高めることが目的で、本学の教職課程を担う課程資格教育センターと連携しています。理科教諭の資格が取れる応用化学科と生命化学科、原子力工学科の学生が対象で、1年次生から4年次生まで約50名が参加しています。

学生たちは5月上旬から、学年横断型で6つのグループに分かれて「小学1年生から6年生までが楽しめる理科実験」を企画。定期的にミーティングを開いたり、実際に実験を試したりしながら、実験の流れや費用、安全対策なども含めてプランを練り、5月下旬に第1回の審査会に臨みました。そこで各学科の教員や他のグループの学生が問題点を指摘し、6月10日の第2回審査会では、改善案を提示し、参加者全員による投票が行われました。今後は投票で選ばれたチームが7月6日(月)にリハーサル実験を行い、7月下旬に以前から本学の学生が理科実験教室を行っている海老名市内の小学生を対象としたサマースクールで実際に披露。そこで出た改善点を修正して、10月中旬に海老名小学校での科学実験教室に臨む予定です。

参加している学生たちは、「実際にどうやったら楽しんでもらえるのか、安全なのか、費用はどれだけかかるのかを考えながら企画する能力は理科教諭には絶対に必要になる。そうしたスキルを学生のうちから磨ける機会になります」「先輩とも話し合いながら進めるので、理科実験を考える力が向上していると実感できています」と話しています。

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