光工学専攻の大学院生3名が国際会議で研究成果を発表しました

大学院工学研究科光工学専攻1年次の学生3名が、6月17日から19日まで東京千代田区の学術総合センターで開かれた国際会議「The 1st International Conference on Advanced Imaging」で研究成果を発表しました。これは、日常生活の幅広い分野で活用されている画像技術について議論し、技術の高度化や用途に合致した応用法などを検討する機会として初めて開かれた催しです。国内外から多くの研究者が参加しました。

本学からは児玉晃季さんと松中航誠さん、大槻一博さんが参加しました。児玉さんは、工学的な処理を用いずに2次元の画像を3次元の立体画像として表示する研究を紹介。松中さんは、ニオブという金属を用いた薄膜を酸化させて色を変える技術をリライタブルメディアに応用する研究を発表しました。また大槻さんはフレーザー・ウィルコックス錯視のメカニズムについて従来の仮説を検証し、新たな錯視の作成を目指す研究の成果を報告しました。

いずれもポスターセッションに参加した学生たちは、サンプルなどを用いつつ来場者と英語で議論。「初めての発表でしたが、多くの質問を寄せていただき今後に向けた課題も見つかりました。何度もディスカッションする中で、自分の考えをスムーズに伝えられるようになったのも収穫でした」(児玉さん)、「企業の担当者にも興味を持っていただき、大学の研究室とは異なる視点からのアドバイスをもらえたのがよかった。似た分野に取り組んでいる研究者とも意見を交換できるなど大変有意義でした」(松中さん)、「画像処理分野の研究者が多数参加する大きな学会で発表できたこと自体が大きな経験になりました。今回得られたアドバイスも生かしつつ、種々の錯視の原因解明や新たな錯視現象の発掘に取り組んでいきたい」(大槻さん)と話していました。

【発表テーマ】
児玉晃季さん「工学的変換を必要とせず2Dから3Dに変換できる画像スクリーンの研究」
松中航誠さん「リライタブルイメージングメディアとしてのニオブ膜」
大槻一博さん「フレーザー・ウィルコックス錯視のメカニズム解明」

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