大学院生が光学シンポジウムで講演しました

大学院工学研究科工学専攻1年次生の田島直弥さんが、6月25、26日に東京・文京区の東京大学で開かれた「光学シンポジウム」で講演しました。光学設計者・技術者が日ごろの研究・開発の成果を発表し、討論する場として毎年開催されているもので、今年で40回目を数える伝統あるシンポジウムです。今回は、2日間で32の講演が行われましたが、学生による講演は田島さんだけでした。

田島さんは、企業2社と共同で取り組み、特許出願中の反射防止膜に関する研究成果を「複合成膜によるアクリル基板へ高密着な光学薄膜の形成」と題して講演しました。アクリル基板にコーティングする場合、現在は有機材料を下地層として用いることで密着性を高める方法が用いられていますが、一方で有機材料が散乱しやすいという欠点がありました。田島さんは、室谷裕志教授(工学部光・画像工学科)の指導のもと、有機材料を用いずに成膜できる複合成膜装置を開発。アクリル板に直接成膜できるようにした成果を紹介しました。「権威ある研究者の先生方が集うホールでの発表で大変緊張しましたが、スタッフの方から“とてもよい講演でした”と感想をいただくなど、大きな自信も得られました。在学中ずっと高い目標を掲げて頑張ってきたので、将来は光画像分野の専門知識を生かしつつ、研究をリーダーとして引っ張っていける人材になりたいと思います」と話しています。

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