生命化学科の笹川教授が国際生物学オリンピックの日本代表チームをサポートしました

工学部生命化学科の笹川昇教授が、7月10日から18日までデンマークで開催された「国際生物学オリンピック」の日本代表チームをサポートしました。このオリンピックは、世界各国の代表として参加した高校生の才能を伸ばし、将来の科学者を育てることを目的に、理論試験と実技試験の双方を競う大会として毎年開催されているものです。日本からは、国際生物学オリンピック日本委員会の実施する3回の選考を勝ち抜いた高校生が毎年4名参加しており、笹川教授は委員として5年ほど前から携わってきました。

笹川教授は、昨年12月に代表候補者15名を対象にした特別講義を担当し、微生物が増殖する速度の測定や細菌に対する染色実験を指導しました。また、大会期間中にはスタッフのひとりとして代表チームに帯同し、英語で配られる試験問題を日本語に翻訳する作業を担当。61カ国239名の代表の中から、成績の上位10%に入った生徒に贈られる金に1名、20%に贈られる銀に2名、30%の銅に1名が入選する成果を挙げた日本代表をサポートしました。

笹川教授は、「国際生物学オリンピックはアジアの国々がとても力を入れて参加しているほか、アメリカの有名大学をはじめ、日本国内の大学でも入試の基準として用いるなど、国際的にもレベルの高い大会です。そのような大会で大きな成果を収められたことは大変うれしいのはもちろんですが、期間中帯同することを許してくれた本学の関係者にも感謝しています。今回入賞した高校生たちを見ると、どんなことにも興味を持って熱心に取り組む子どもたちであるという印象があります。代表選手の中には、哲学オリンピックにも出場している生徒もいるし、高校生の理科コンテストにも参加している生徒もいます。一つの分野にとらわれず複数のことに取り組む中で、それぞれの共通性が見え、より広い視野を持って物事を理解できるようになっているのでしょう。依頼があればまた委員として私自身が参加するのはもちろん、学園の付属高校で学ぶ皆さんにもぜひ積極的に挑戦してほしいと思います」と話しています。

工hp報「生物オリンピック」01_top.jpg