大学院生が国際会議「IEEE ICMA」で研究成果を発表しました

大学院工学研究科機械工学専攻2年次生の范天瑜さんと榎本充さんが、8月2日から5日まで中国・北京で開かれた国際会議「IEEE International Conference on Mechatronics and Automation」で研究成果を発表しました。この学会は、メカトロニクスやロボティクス、オートメーションなどのテーマに関する議論の場として毎年開催されているものです。

范さんは、振動を電気エネルギーに変える「振動環境発電」の研究を発表。テルビウムと鉄の合金を使った新しい手法を提案し、その特性を分析した結果を報告しました。また榎本さんは、本学がサウジアラビアのキング・アブドゥラジズ大学と共同で開発しているソーラー無人飛行機に関連する研究成果を発表。昨年製作したサンファルコン1をPC上でモデリングし、消費電力の削減など効率的な飛行を可能にするマイコンのパラメーターをシミュレーションした結果を報告しました。

范さんは、「同じようなテーマを研究している参加者もおり、互いの経験や研究手法についてディスカッションするなど大きな成果を得られました。中国で学んでいたときは自動車の研究に取り組んでいましたが、未来の技術を学びたいと山本佳男先生(精密工学科)の研究室に入学しました。先生が丁寧に指導してくださり、研究に必要な機材がそろっているなど充実した環境で勉強できています。卒業後は、環境エネルギーの分野に就職したい」と話しています。また榎本さんは、「会場では予想以上にドローンに関する発表が行われているなど、関心の高さがうかがわれました。そうした中で、固定翼を持つ無人機の研究は少なく、私が携わっている分野のオリジナリティの高さを実感しました。今回は他の発表者のブースを訪れる機会もあり、深く研究している方の発表を見て、これまで以上にしっかり研究しようという私自身のモチベーションも高まりました」と話しています。

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