湘南地域連携プロジェクトを開催しました

工学部建築学科では9月4日から6日まで湘南キャンパスで、「湘南地域連携プロジェクト」を開催しました。本キャンパスで「2015年度日本建築学会大会(関東)」(大会テーマ=「いま、地域と生きる建築」)が開かれたのに合わせて、建築学科の教員有志が中心となって企画したものです。建築学会の大会テーマを具現化する本学と地域の交流活動や湘南・神奈川県央地域の自治体、NPO法人による地域づくりに向けた活動などを紹介し、相互の交流を図ることが目的で、展示とパネルディスカッションからなる「にぎわい広場」と県内各地で開かれている朝市の出展者が集う「にぎわい市場」を実施しました。

このうち「にぎわい広場」では、本学が文部科学省の採択を受けて展開しているTo-Collaboプログラムや、学生が主体となって地域連携活動を行っているチャレンジセンターの取り組み、神奈川県内で産出する木材の活用、地域コミュニティづくりに携わっているNPO法人、自治体など約20団体が出展。地域に眠る魅力を市民自身が掘り起し、まちづくりに生かす活動を紹介し、今後の建築教育のあり方について議論する「人口減少化社会の転換期シンポジウム『ストック活用時代に都市の課題解決を担う“建築”』」のほか、県内で新しいコミュニティの形成や地産地消を中心にしたまちづくり、県産材の活用に取り組んでいる団体などの活動を紹介するミニサロンも開きました。会場には、「おだわら工匠会」が県産材を使って製作した移動式の茶室や小田原林育会による木のジャングルジムなども展示し、5日には武者小路千家の田代守玲氏による茶席サロンも開催。ジャングルジムでは子どもたちが上に登って遊んだり、記念写真を撮ったりする姿が見られました。

一方、「かながわ朝市ネットワーク」などの協力を得て開かれた5日と6日の「にぎわい市場」には、県内で有機栽培に取り組む農家や飲食店など約50店舗が出店。建築学会大会に参加した研究者だけでなく、多くの親子連れなどが訪れ、各地の朝市で人気のグルメやインドネシアやトルコといった各国の料理を楽しんでいました。

ミニサロンの参加者からは、「普段活動を展開するなかでは、地域で活動している団体同士が知り合う機会がないため、互いの交流を深める貴重な機会になりました」「団体の理念を知ってもらえることはもちろん、今後連携できる可能性を持つ団体について知る良い機会になりました。建築は私たちの生活の中でもとても大切な意味を持っています。建築に関する最も大きな学会で私たちの活動を紹介できたことの意義は大きい。この催しが、市民の声を専門家に届けるきっかけになれば」との声が聞かれました。

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