キャリア教育プロジェクトの集大成として学生が「サイエンス教室」を開催しました

「工学部教職課程履修学生に対する実践的キャリア教育プロジェクト」では10月17日に、プロジェクトの集大成として海老名市立海老名小学校で「サイエンス教室」を開催しました。このプロジェクトは、中学校・高校の理科教員を目指す応用化学科、生命化学科、原子力工学科の学生が対象。“生きた課題”について考え、計画・実行し、反省を踏まえて次につなげるプロセスを経験してもらうことが目的で、学生約60名が参加しました。

プロジェクトでは計画代表者の秋山泰伸教授(応用化学科)が、かねてより交流のあった海老名小の協力を得て、「小学生が楽しめ、保護者にも喜んでもらえる理科実験を考える」をテーマに設定。学生たちは今年4月から6グループに分かれ、それぞれのグループで独自の実験を考案し、そのアイデアを各学科と課程資格教育センターの教員らにプレゼンテーションし、審査を経て合格した4つの実験を7月に海老名小などで披露しました。学生たちはその結果を踏まえて実験をひとつに絞り、全員で内容の充実や、安全性の向上、教育的意義について議論を重ねながら改良を加えてきました。秋山教授は、「小学生を対象としていますが、専門用語の意味をわかりやすく説明することや、授業を組み立てるスキルは中高生を教えるうえでも有効」と語っています。

このような準備を経て開いたサイエンス教室では、1年生から6年生までの児童約80名を相手に、スーパーボール作りを実施。当初は1種類だった材料を洗濯のりと天然ゴムの2種類の材料に増やし、弾み方やにおいの違いを観察できるように工夫しました。参加した児童は、「作り方はよく似ているのに、弾み方などが全然違っていてとてもおもしろかったです」と笑顔で話していました。学生からは、「実践を通じ、児童との接し方といったコミュニケーション、主体的に考える重要性などについて、現場で学ぶことができました。この経験を生かし、教員を目指してこれからも努力を続けていきます」といった声が聞かれました。

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