藤田選手が「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」で好成績を残しました

10月24日にさいたま新都心で行われた「J:COM presents 2015ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」に、障がい者自転車競技(パラサイクリング)の選手で本学卒業生の藤田征樹選手(大学院工学研究科2008年度修了・日立建機株式会社)が出場。約3.1kmのコースでタイムを競う個人タイムトライアルレースに挑み、パラサイクリング選手7組8名中、最速の4分20秒57という好成績を残しました。

今大会は、サイクリストにとって世界最高峰の大会であるツール・ド・フランスを主催するアモリ・スポル・オルガニザシオン(A.S.O.)がプロデュースする国際イベントです。今年の本大会を制覇したクリス・フルーム選手(イギリス)や、ブエルタ・ア・エスパーニャで通算10勝しているチーム・ジャイアント・アルペシンのジョン・デゲンコルブ選手ら、世界トップレベルの選手が集まりました。ツール・ド・フランスにパラサイクリングのカテゴリが入るのは今大会が初めてです。藤田選手は大学2年次生の時に両足のひざから下を切断する大事故に遭いましたが、湘南キャンパスのトライアスロンチームに所属し、リハビリと義足の改良を重ねて2008年の北京パラリンピック、12年のロンドンパラリンピックの自転車競技でメダルを獲得。その後も各大会で活躍しています。

大会前に行われた記者会見では、「こんなにたくさんの観客の前で走るのは初めての体験なので、本当に楽しみです」と話していた藤田選手。当日は、レース前に沿道の人たちに手を振ったり、笑顔を見せたりしながら実際のコースを走るオープニング走行にも参加し、試合とは違った表情を見せていました。その後すぐに行われた個人タイムトライアルレースでは、パラサイクリング世界選手権MC3ロードレース王者の貫禄を見せつけ、パラサイクリスト選手トップのタイムでフィニッシュ。会場をわかせました。レース後、「いつもの試合の雰囲気とは全く違いましたが、リラックスして走ることができました」と語りました。

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