航空操縦学専攻でANAの現役教官による授業を開講しています

工学部航空宇宙学科航空操縦学専攻では、全日本空輸株式会社(ANA)の現役教官による授業を開講しています。本専攻は日本発の民間教育機関によるエアラインパイロットの養成機関として2006年度に開設され、ANAをはじめ、国土交通省やアメリカのノースダコタ大学(UND)と連携した教育を展開しています。すでに卒業生のうち180名がANAをはじめとする航空会社に操縦士として就職。今年度の卒業予定者は、9月の段階ですでに全員の就職先が決まるといった成果を上げています。

秋セメスターでは、ANAの関根弘氏(フライトオペレーションセンター訓練推進部学科訓練チーム地上訓練教官)が1年次生対象の「航空管制交話法」を担当しています。この授業は航空機の離発着時など飛行に必要な操縦士と地上管制官のやりとり(交話)の基礎を学ぶもので、関根氏はANAで用いられている教材を用いながら講義。自身が自衛官として管制官を務めてきた経験や過去の事故事例などを交えながら授業を進めています。本専攻ではこのほかにも、現役パイロットや整備士による講義を定期的に開講。2年次から3年次にかけて学生が留学するUNDの飛行訓練センターをANAのスタッフが定期的に訪れ、教育内容をチェックして課題の改善につなげるなど、緊密な連携を進めています。

これらの取り組みは学生たちにも好評で、すでにライセンスを取得している4年次生からは、「大学の先生方から学ぶ専門知識に加えてANAの方の講義を受けることで、実際のフライトのイメージが実感できるとともに、自分の将来像を具体的にイメージでき、頑張れば自分もそのようになれるのだというモチベーションアップにもつながっています」「さまざまな分野のプロから学ぶことで、航空機の運航には多くの人がかかわりチームで動かしていることを実感できます。これは操縦士にとってはとても重要な意識になるため、大変有意義だと思います。また先生方からは操縦士は幅広い分野の知識をまんべんなく知っておく必要があると聞いており、その習得にも役立っています」といった声が聞かれています。

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