学生グループが「宇宙建築賞審査会」を運営しました

工学部建築学科3年次生らが中心となって活動しているグループ「TNラボ」が、11月14日に湘南キャンパスで開かれた第2回「宇宙建築賞審査会」の運営を担当しました。この催しは、宇宙飛行士の山崎直子さんをはじめ建築家や研究者の有志からなる宇宙建築の会が昨年度から始めたものです。今年度は、同会の運営にも携わっている十亀昭人准教授の指導のもと、宇宙建築に興味のある本学科の学生が、東京大学、早稲田大学、名古屋大学など、全国の学生とともに結成したTNラボが審査会の準備を行いました。

このチームでは、年初よりコンペのテーマを検討し、近年の研究で水の存在が明らかとなった木星の惑星「ガニメデ」に施設を作るという課題を設定。6月にコンペの募集を告知して、10月末の締め切り後には作品の整理と集計を行いました。元はやぶさプロジェクトリーダーの川口淳一郎教授(宇宙航空研究開発機構)らが審査委員長として参加した審査会では、18件の提案を17号館のネクサスホールに設営。元はやぶさプロジェクトメンバーの寺薗淳也さん(会津大学准教授)による講演会も開催され、最新の惑星探査の現状や月探査ステーションの研究、宇宙開発の広報活動の進め方などについて語っていただきました。

TNラボ会長の高橋鷹山さん(建築学科3年次生)は、「なによりもまず、全国にちらばる仲間と協力して一つのイベントを成功させられて本当によかったと思います。今回出品された作品を見ても、個性豊かで宇宙建築に興味を持つ人が全国にたくさんいることがわかりました。この分野は今後ますます発展していくと思います。まだ学生グループの数は少ないので、パイオニアとなる団体の一つとして今後も積極的に活動していきたい」と話しています。

工hp報「宇宙建築賞」01.jpg