建築学科がキャンパスを設計した建築家・山田守の作品を教材にした新しい授業を実施しました

工学部建築学科では1月20日に、湘南キャンパスの校舎群を教材に使った授業を行いました。本キャンパスは、日本分離派を代表する建築家として日本武道館や京都タワーなど多くの作品を残した山田守(1894~1966、本学科初代主任教授・東海大学元理事)がグランドデザインを担当。1号館や2号館、武道館など、山田自身が設計を手がけた建物が今も数多く残っています。今回の授業は、「DOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に選ばれるなど文化財としても貴重で特徴ある建物を教育に生かそうと、1年次生対象の科目「建築デザイン2」の一環で初めて実施したものです。

授業では、渡邉研司教授が山田守の来歴や作品の特徴、本キャンパスにある校舎との関係性などを解説。その後学生たちは教室を出て、関心のある建物を訪れ、思い思いに外観をスケッチしていきました。作品を仕上げる過程では、友人同士で意見を交換しながら曲線を多用した1号館や2号館、日本の伝統建築の思想をふんだんに取り入れた武道館の作りを丁寧に描いた学生たち。1時間ほどで仕上げたのちは、各グループの中で完成度の高い作品を取り上げ、教員がそれぞれの評価のポイントを解説していきました。

学生たちは、「スケッチする過程で、あらためて良い建物が多い魅力あるキャンパスだと感じました」「実際に描いてみることで、これまで気がつかなかった特徴を発見できました」「校舎をみる中で、私もオリジナリティの高い作品を作りたいという意欲が高まりました。これからもしっかり勉強して、少しでも山田先生に近づきたい」と話していました。

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