全日本F3選手権で動力機械工学科の山下さんがシーズン2位に入りました

工学部動力機械工学科2年次生の山下健太さんが、全日本F3選手権シリーズでシーズンランキング2位の成績を残しました。全日本F3は、F1など世界最高峰の大会への参戦を目指す若手の登竜門と位置付けられているクラスです。山下さんは、ペトロナス・チーム・トムスに所属して昨年度から参戦しています。

山下さんは5歳の時にカートと出会い、小学5年生の時から本格的にレースを開始。付属浦安高校2年生の時にスーパーFJというカテゴリーで4戦4勝の成績を残したほか、3年生の時に参戦したフォーミュラ・チャレンジ・ジャパンでもチャンピオンを獲得し、トヨタ・ヤングドライバーズ・プログラムの支援を受けてF3にステップアップしました。プロのドライバーとして活躍するためにはマシンの構造について深く理解しておく必要があるとの考えで本学科に進学しました。今年度は、序盤からチームメートのニック・キャシディ選手とデットヒートを繰り広げ、第15戦が終わった時点では同ポイントで総合1位をキープしましたが、最終ラウンドに行われた第16戦と17戦の結果、16ポイント差の2位でシーズンを終えました。
今シーズンは、より多くマシンに乗ることで技術を向上させようとF3以外にもスーパーGT、S耐、インタープロトの各カテゴリーでもレースを戦った山下さん。世界各国から若手のトップドライバーが参戦するマカオグランプリのF3部門にも出場し、15位の成績を残しました。「キャシディ️選手は2014年のマカオグランプリで3位に入るなど鳴り物入りで参戦してきました。その選手と互角に戦えたことは自信にもなりましたが、やはり悔しい気持ちでいっぱいです。将来は、長くプロのドライバーとして活躍しつつ、F1などトップカテゴリーのレースでも戦える選手になりたいと思っています。決して楽な道のりではありませんが、最後まで諦めない気持ちを大切にしながらこれからもトップを目指していきます。ぜひ応援をお願いします」と語っています。

なお山下さんは、1月21日に湘南キャンパスで開かれたマイクロ・ナノ研究センターの「ソーシャル・チャット・サロン」でも講演。レースの魅力のほか、F3の仕組み、速く走るために必要なスキル、将来の夢などについて語りました。

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