機械工学科の砂見講師が日本機械学会の若手優秀奨励賞を受賞しました

工学部機械工学科の砂見雄太講師がこのほど、日本機械学会情報・知能・精密機器部門の優秀講演奨励賞(Information, Intelligence and Precision equipment division award for Young Engineer)を受賞しました。この賞は、2015年度に発表された講演の中から優れたものに贈られるもので、昨年実施された日本機械学会と米国機械学会のジョイントの国際会議「2015 ASME-ISPS/JSME-IIP Joint International Conference on Micromechatronics for Information and Precision Equipment」における講演内容が選ばれました。

砂見講師は、「Tribological Characteristics between Thin Plastic Film and Steel Roller」をテーマに発表。低コストで高機能の薄膜プラスチックの製造や保管に関するウェブハンドリング技術の分野で、10マイクロメートル以下の厚さの薄膜プラスチックを扱った場合、鋼ローラとプラスチックフィルムの間でこれまで一般的に用いられてきた摩擦法則に従わない現状が生じることを解明。フィルムの厚さや温・湿度を変えながら実験を重ね、薄膜プラスチックと鋼ローラ間の新たな摩擦特性を明らかにしました。「基礎的な研究を評価していただき、大変うれしく思います。切磋琢磨している他大学の若手研究者も受賞しており、彼らの仲間に入れたことは、今後に向けての励みにもなります。現在は、ウェブハンドリング技術と薄膜プラスチック上に電子基板などを直接印刷するプリンテッドエレクトリニクス技術の融合にも取り組んでいますが、この技術は燃料電池の大量生産などにも生かせる技術になると期待しています。今後も、研究成果を重ね、革新的な技術を生み出していきたい」と話しています。

また、同国際会議では本学科の橋本巨教授と共同で発表した「Optimization of Winding Conditions for Preventing Roll Defects Caused by Thermal-Viscoelastic Property」の内容でBest Paper Awardも受賞しました。

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