大学院生が、日本印刷学会で研究成果を発表しました

大学院工学研究科電気電子工学専攻1年次生の木山修一さんが、5月19日、20日に東京・中央区の日本印刷会館で開かれた「日本印刷学会研究発表会」で研究成果を発表しました。

木山さんは、工学部 光・画像工学科の前田秀一教授の指導を受けながら、内部が中空になっている「カポック」という植物の繊維に機能性材料を流し込む技術について研究しています。今回の発表では、圧力がかかると変色する感圧材を内部に注入する新しい偽造防止技術について発表。実際に繊維をすいて紙状にしてその性能を評価した結果を報告しました。

木山さんは、「特殊な工具などを使わない新しい技術を開発したいと思い、この研究に取り組んできました。圧力によって色が変わるという性質を利用したリライタブルペーパーなどへの応用の可能性もあり、今後も研究を重ねるとともに、導電材料や蛍光体などさまざまな物質を組み込んだ繊維の開発にも取り組んでいきたい」とコメント。「高校生の時は人前で話をするのが苦手でしたが、光・画像工学科で学んだ4年間でプレゼンテーション力が格段に成長したと実感しています。グループワークが1年次生のカリキュラムから取り入れられており、2、3年次の実験授業で考察やディスカッションを繰り返したことで、文部科学省が主催するサイエンスインカレにも出場することができました。これからも学会発表などを通して、スキルを磨いていきます」と話しています。

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