応用化学科が3年次生対象の工場見学を実施しました

工学部応用化学科の3年次生が5月26日に、静岡県御殿場市にあるキリンディスティラリー株式会社富士御殿場蒸溜所を訪問しました。本学科では1年次から3年次までの間に有機化合物や無機化合物のさまざまな合成方法を講義や実験を通して学びます。さらに、生産現場では欠かせない流体輸送や熱交換、蒸留の技術を学ぶ「化学工学入門」を2年次の秋学期に開講するなど、産業界で活躍する技術者に必要な化学の知識や応用力を持った人材の育成を目指しています。今回の訪問は、実験科目の集大成である「応用化学実験3」の一環として毎年3年次生を対象にした工場見学として実施しているものです。
同蒸留所では、製造や品質管理に関するVTRを視聴したのち、スタッフの案内を受けてウィスキーの原酒生産から出荷工程までの生産ラインを見学。なかでも「マルチカラム」と呼ばれる多塔連続式蒸留器の内部のモックアップには、学生たちも高い関心を寄せ「講義や実験で学んだことが実際に見て、触れることができて有意義でした」、「蒸留酒ができるまでにはさまざまな工程や人、時間を経ることがわかりました」といった感想が聞かれました。
引率した淺香隆教授は、「この工場見学は、講義で学んだ内容と実験で体得した技術が社会でどのように応用されているのかを知るとともに、これから就職活動を控えた3年次生の進路選択のサポートにもなるとの考えから毎年実施しています。普段口にしている食品の製造過程を化学者の目で見た経験を生かして、これまで学んできたことを整理し、自分の将来と向き合い、考えるきっかけとしてもらいたい」と話しています。

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