大学院生が日本機械学会の若手優秀講演フェロー賞を受賞しました

大学院総合理工学研究科3年次生の玉本拓巳さんが、日本機械学会の若手優秀講演フェロー賞を受賞しました。この賞は、大学院学生および企業若手研究者の意識高揚のため、 同学会が昨年度開催した学術講演会やシンポジウムの発表者の中から優秀なものに贈られています。

玉本さんは、機械工学科の小金澤鋼一教授の指導を受けながら、従来のロボットハンドよりも把持能力の高いグリッパ(つかみ具)の開発に取り組んでいます。現在用いられているロボットハンドの多くは、人間の手を模して開発されており関節が1つか2つのものが多い傾向にあります。玉本さんは、関節数が多いながらも少ないモータでコントロールしやすい新型のグリッパを研究。昨年3月に開かれたロボティクスシンポジアで「多関節グリッパの開発および把持動作の検討」と題して、1本指の動作機構を開発し動作実験を行った結果を発表しました。玉本さんは、「学会での受賞は初めてで大変うれしく思っています。現在は、複数の指を持ち、より複雑な物体をつかめる機構の開発も進めており、これが実現できれば真っ暗な場所での救助活動といった、ロボットが何に触れるかわからない環境での探索活動などに応用できると期待しています」と話しています。

また、「学部時代は工学部機械工学科、大学院修士課程は工学研究科機械工学専攻と一貫して東海大学で学んできましたが、先生方のサポートが手厚く、かつ学生の自主性を重んじてくれる文化があると感じています。ここで学んだことで、私自身も自分なりに考え、実行する力が身についたと実感しています」と話しています。

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