大学院生が日本設計工学会の武藤栄次賞優秀学生賞を受賞しました

大学院工学研究科機械工学専攻1年次生の杉山将史さんがこのほど、日本設計工学会の武藤栄次賞優秀学生賞を受賞しました(受賞時の所属は工学部機械工学科)。この賞は、同学会から、設計工学に関連する大学・大学院の学科・専攻あるいはコースを卒業または修了する優秀な学生1名に送られる賞です。

杉山さんは、工学部機械工学科の甲斐義弘教授の指導のもと、ギアやバネといった受動要素のみを使った機械的な安全装置を持つ足の動きをアシストするロボットスーツの研究に取り組んでいます。ロボットスーツは、ケガや病気によって運動機能が落ちてしまった人のリハビリなどに役立つ器具として世界的に研究が進められていますが、人の身体に装着するものであるため人に対する安全性が重要視されてきています。安全性をより高める技術として機械的な安全装置を持つロボットスーツの開発が求められています。杉山さんは自身の卒業研究において、以前から研究室で開発してきた機械的な安全装置を持つロボットスーツの小型化にチャレンジ。試行錯誤の末、従来よりも非常にコンパクトなロボットスーツの設計・開発をしました。その成果により、上記賞を受賞いたしました.

杉山さんは、「先生の指導はもちろん、先輩や後輩の助けがあったからこそいただけた賞だと思っています。研究を進める中であらためて、1年次生から3年次生の授業を通して学んだ知識や技術は、すべて研究に役立つものだったと実感しています。また研究を進める中で、物事を順序だてて理詰めで考えていくスキルや、より深く自分なりに理解する力も付いたと感じています。ロボットスーツの研究は私自身がやりたかったものなので、とても充実しています。いまの気持ちを忘れず、これからも研究にまい進していきたい」と語っていました。

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