「テクノトランスファーinかわさき2016」に研究シーズを出展しました

産官学連携センターでは7月6日から8日まで、かながわサイエンスパーク(KSP)で開催された「テクノトランスファーinかわさき2016 ―第29回先端技術見本市―」に本学の研究成果を3件出展しました。このイベントは、多岐にわたる新技術・新製品の展示・実演を通じた地域産業の育成や振興を目的に公益財団法人神奈川産業振興センターや神奈川県、川崎市の主催で毎年開かれています。今年度は『ここが「知」と「技」の結節点』をテーマに開催されました。本学からは、工学部機械工学科の岩森暁教授と航空宇宙学科航空宇宙学専攻の稲田喜信教授、福田紘大准教授の研究成果を出展し、6日には岩森教授が「紫外線励起活性酸素を用いた滅菌システムの構築と活性酸素のセンシング技術」と題してプレゼンテーションを行いました。

岩森教授はプレゼンテーションで、従来の滅菌技術は高エネルギーで大型の設備が必要であるほか、ゴムやプラスチック等の劣化や残留ガスなどの問題があると指摘。今回開発した活性酸素による殺菌技術は、低温かつ短時間ですぐれた殺菌作用を発揮し、さらに小型で汎用性があり、残留ガスもほとんど出ず、プラスチック等も劣化させない特色があると語りました。また、処理状況を可視化するシステムや微生物が死滅するメカニズムについても説明。最後に「活性酸素を用いる技術は従来の滅菌技術に比べ、環境に優しい技術です。医療機器開発メーカーや装置開発企業などでの実用化を目指し、産官学連携による研究開発をさらに進めたい」と締めくくりました。

ポスター発表の各ブースには、連日多くの来場者が訪れ、技術の製品への応用や研究協力などについて熱心に意見が交わされました。

本展示会で本学が成果を発表した出展テーマは以下のとおりです。

【出展テーマ】
●工学部機械工学科 岩森暁教授
「紫外線励起活性酸素を用いた滅菌システムの構築と活性酸素のセンシング技術」

●工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻 稲田喜信教授
「生物のかたちや動きに学ぶ流れの抵抗低減技術 ~イルカの突起構造と親子の並泳に見
られる抵抗低減の例~」

●工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻 福田紘大准教授
「流体シミュレーションによる製品形状の最適化および高性能化」

また産官学連携センターは、8月25日と26日に東京ビッグサイトで開催される「イノベーション・ジャパン2016」に、本展示会で出展した福田准教授を含む2件の研究成果を出展します。皆様のご来場、心よりお待ちしております。

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