応用化学科の学生が卒業研究で小学生でも楽しめる理科実験プログラムの開発に取り組んでいます

工学部応用化学科4年次生の佐藤絵理さんと鈴木颯人さんが、卒業研究として小学生でも楽しめる理科実験プログラムの開発に取り組んでいます。本学科の秋山泰伸教授の指導を受け、株式会社RICHOが神奈川県海老名市に開設している社会教育施設「コサイエ」の協力を得て行っているものです。2名は、秋山教授が近隣の小学校などなどで行っている化学実験教室にアシスタントとして参加しており、同教授からの提案を受けてテーマに設定しました。

2名は、理科の詳しい知識がない小学生でも楽しむことができ、既存の技術や商品を異なる分野に応用する力や、仲間と協力して課題解決できる力を養うプログラムの開発に取り組んでいます。6月からは毎月1回ずつ、一つのテーマについてコサイエで理科実験教室を実施。1月まで計8回の講座を開きます。各回では参加者と保護者にアンケート調査も行い、秋山教授を交えた反省会を開いて参加者の反応や反省点を分析して次の回の改善に生かしています。

佐藤さんは、「各回の実験を考える際には、子どもたちを飽きさせず、仕組みを理解できる説明方法をどうすれば良いのかを何度も打合せ、事前の実験も行っています。毎回行っていて実感するのは、研究を通して私自身がわかりやすい説明の方法などを身につける機会にもなっていることです。子どもたちが自分で考え、新しい発想を生み出す力をつけられるプログラムの開発を目指して、これからも頑張っていきます」と語っています。また鈴木さんは、「子どもの素直さ、子どもの思考力、発想力を直に感じ取れること、また書くことで子どもたちの考え、答えを導き出すプロセスを見られるなど、子どもの成長を間近で感じられるのがこの研究テーマの魅力です。物事を工学的に考え、一つの原理、結果からいくつもの可能性、応用など子どもたちが自分自身の力でアイデアが出せるようになることをゴールにこれからも研究を続けていきます」と話しています。

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