中学生を対象に「食品を『カガクの目』で見る ~お菓子のカガク変化を探る!」を開催しました

工学部応用化学科の淺香隆教授が8月10日に湘南キャンパスで、中学生を対象にした科学講座「食品を『カガクの目』で見る ~お菓子のカガク変化を探る!」を開催しました。この講座は、第一線で活躍している研究者と大学の最先端の研究成果の一端を中高生が「見る」「聞く」「触れる」ことで、学術と日常生活とのかかわりや科学(学術)が持つ意味を理解してもらう、独立行政法人日本学術振興会の「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI」の一環で実施したものです。当日は、中学生19名が参加しました。

今回のプログラムは、市販の知育菓子®で用いられている化学反応の仕組みを解明し、身近な材料を使って再現することで、カガクの不思議さや魅力に触れてもらうことが目的。参加者たちは最初に、淺香教授とアシスタント学生のサポートを受けて知育菓子を作りながら、材料の粉末ごとの味わいや、水を加えたときに生じる色や見た目の変化を観察して、ノートにまとめ、互いに発表しました。その上で、ブルーベリージャムへ重曹、クエン酸の順に加えると色が変わり、最後には泡だってふくらむ様子を観察しました。続いて淺香教授が、ブルーベリーやシソに含まれるアントシアニン色素は酸性~中性~塩基性という性質と共に色が変化すること、さらに、これら材料の化学反応によって菓子がふくらむことを解説。その後、アルギン酸ナトリウムと乳酸カルシウムを使って人工イクラを作る技術を応用した知育菓子®の制作と観察、再現実験も同様に行いました。

同じグループになった仲間と協力し、時折笑顔を見せながら真剣な面持ちで実験に取り組んだ参加者たちは、「先生の解説がとてもわかりやすく、アシスタントの学生さんも優しく教えてくれたので元々好きだった理科が、もっと好きになりました」「丸一日理科実験に集中できるのがとてもよいと思いました。意外な発見もあって、とても勉強になりました」と話していました。

淺香教授ひらとき (1)_525.jpg

淺香教授ひらとき (2)_525.jpg

淺香教授ひらとき (3)_525.jpg

淺香教授ひらとき (4)_525.jpg

淺香教授ひらとき (5)_525.jpg