医用生体工学科が第2種ME技術実力検定試験の対策講座を実施しました

工学部医用生体工学科では8月8日から10日まで、湘南キャンパスで第2種ME技術実力検定試験の対策講座を実施しました。試験は日本生体工学会が毎年9月に実施しているもので、医療機関で使用される輸液ポンプや電気メス、生命維持管理装置といったME機器やシステムの安全管理などの知識をはかり、医師からの適切な指導のもとで運用できる資質を認定するものです。第2種MEは医療現場や医療機器メーカーで働く上で重要な資格の一つとなっており、臨床工学技士の国家試験で必要な知識とも共通点が多いことから、本学科では学生の受験を推奨しており、毎年夏季に集中対策講座を開講しています。今年度は1、2年次生を中心に多くの学生が受講しました。

試験対策講座は、生体計測や解剖生理などの医学分野や、物理学や電気工学など理工学に関する基礎知識、医療機器についての安全管理学などを各分野の専門教員が交代で担当。11コマにわたって分野ごとに不可欠の知識や試験で頻出する問題、間違いやすい部分について講義しました。10日の「電気電子工学2」の授業では、エネルギーの単位のほか、信号雑音比やオペアンプなど重要なテーマを解説。検定試験で出題されやすいパターン問題とその解き方はもちろん、臨床工学技士としてそれらの概念を扱う際の考え方や注意点について実例を交えながらわかりやすく説明していきました。

受講した学生たちは、「通常の授業などでは理解しきれていなかった部分についても深く知ることができ、参加してよかったと感じています。1カ月間しっかり復習して本番につなげたい」、「今後勉強していく上で重要なポイントが明確になりました。試験で陥りがちなミスも把握できたので、今後の勉強がやりやすくなったと感じています」などと話していました。

ME2種 (1)_341.jpg

ME2種 (2)_341.jpg