光・画像工学科でマレーシア日本国際工科院からの留学生を受け入れています

工学部 光・画像工学科では7月11日から、マレーシア日本国際工科院(MJIIT)からの短期留学生を2名受け入れています。同校は、日本型の工学教育を提供する高等教育機関として、本学をはじめとする日本の大学コンソーシアムの協力を得て2011年に開校しました。本学ではこれまでにも教育・研究の両面で交流を深めており、昨年度からは一昨年度まで本学科で教鞭をとっていた三上修元教授が赴任して現地で指導にあたっています。

今回受け入れたのは、Nurul Atiqah binti Baharudin さん(博士課程)とYuzafirah binti Yaacob さん(修士課程)です。学生たちは、藤川知栄美教授の指導を受けながら光インターコネクション通信に用いる光機能デバイスの研究に従事。紫外線で硬化する樹脂を使うフォトマスク転写法という手法を用いて、多層光配線板をつくる際に用いる光素子と、ファイバーの先端にマイクロレンズを作る実験に取り組んでいます。研究成果は今年10月に行われる国際会議で発表する予定で、2名は研究室の学生からのサポートも受けながら毎日熱心に実験に取り組んでいます。

学生たちは、「MJIITには実験設備が整っていないため、多くの機器を実際に使えること自体がとても有意義ですし、自分の成長を日々実感しています。藤川先生や学生が親切に指導してくれるだけでなく、宿泊している東海大学国際友好会館ではブルガリアやウズベキスタンなど各国からの留学生が滞在しており国際交流も経験できています」と語っています。また、三上教授とともに学生の指導教員であるMJIITのSumiaty binti Ambran 上級講師は、「MJIITはまだ新しい学校なので設備が整っておらず、施設の充実した東海大学で学生自身が実験できることは私たちにとって大変ありがたいこと。マレーシアでも他大学の協力を得ていますが、国内では先方が設定したテーマで実験するのですが、東海大では学生の希望する内容で実験できるのも良い点です。光配線の分野は国内でまだ研究の薄い分野なので、今後も連携を深めていきたい」と語りました。また藤川教授は、「留学生がいることで、日本人学生にとっても良い刺激になっており、事前に予想していた以上に積極的にサポートしてくれていると感じています。光ファイバーは髪の毛ほどの細さですが,大容量信号を高速に送ることができます。三上先生と一緒に東海大学とMJIITとを繋ぐパイプがさらに太くなるように,今後も積極的に協力していきたい」と話しています。

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