SAPが全日本学生屋内飛行ロボットコンテストで準優勝しました

工学部航空宇宙学科の学生が中心となって活動しているチャレンジセンター・ユニークプロジェクトの「SAP(Student Aircraft Project)」が8月26、27日に東京・大田区で開催された第12回全日本学生室内飛行ロボットコンテストの一般飛行機部門で準優勝しました。この大会は、学生の実践的な教育を支援することを目的に日本航空宇宙学会が毎年開催しているものです。一般的な模型飛行機の性能を競う「一般飛行機部門」と2つ以上の
プロペラを備えた回転翼機で争う「マルチコプター部門」、自動操縦装置を備えた模型飛行機が参加する「自動操縦部門」、機体のユニークさを比較する「ユニークデザイン部門」が行われ、東海大学からは一般飛行機部門と自動操縦部門に出場しました。

一般飛行機部門に参加したのは、リーダーの林雄太さんを中心に宮良政樹さん、髙村直矢さん、稲光雄大さん(いずれも工学部航空宇宙学科4年次生)の4名からなるチーム「Sky Ray Ⅲ」です。学生たちは主翼の前にもう一つ前翼をもつ「先尾翼」という形の機体にこだわり、3年前から改良を重ねてきました。昨年度はユニーク部門に出場していましたが、今回は満を持してより本格的な一般飛行機部門にエントリー。3Dプリンターを使ってギアを自作し、軽量化を図りつつ操舵性や飛行安定性の高い機体にするため骨組みの材質を工夫してきました。大会では見事に宙返りなどのミッションに成功しました。

林さんは、「模型飛行機というと形はほぼ決まっていると思われがちですが、先尾翼という形の機体にずっとこだわってきた最後の年に結果を残すことができ、まだまだデザインの可能性があることを示せたことがうれしい。SAPを通じて、私自身は課題を解決していくための発想力が身に着いたと感じています」とコメント。宮良さんは、「3年間ずっと一緒にやってきた集大成として結果が出せたのがよかった。一人ひとりがしっかりと役割を果たすことの大切さをあらためて実感する機会にもなりました。これはきっと仕事でも同じことだと思う。活動を通してその意識を持てたことは、大きな財産です」と語りました。また髙村さんは、「この活動を通して、積み重ねの大切さを実感しました。活動を通じて自分が興味を持ったことについて自ら学び、知識の幅を広げていく力がついたと考えています。卒業後は航空関係の仕事に就くので、ここで培った力を生かしていきたい」と語っていました。

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