東海ロボ・サピエンス・プロジェクトの公開講座を開催しました

工学部機械工学科の小金澤鋼一教授が中心となって活動している「東海ロボ・サピエンス・プロジェクト」が、11月18日に湘南キャンパスで公開講演会を開催しました。本プロジェクトは、教員間の日常的な交流を促すことなどを目的に工学部が昨年度から実施している「工学部研究会」に採択されたプロジェクトの1つとして活動しているものです。当日は、増田良介本学名誉教授が「ロボットの用語・機能・安全等に関する国際標準化の動向」と題して講演。100名をこえる教員や学生が出席しました。

増田名誉教授は、ロボットに関する国内外の基準策定に長年にわたって携わってきた経験を基に、国際標準化の最新の動向を紹介。国際標準が決まる手続きや各国の思惑などについて解説し、現在最も注目が集まっているトピックスの1つが安全性基準であると説明。「ロボットの安全基準を考える際には、利便性とリスクの兼ね合いで基準を定める考え方と、その時代に妥当といえる最善の必要性を満たすべきという考え方の違いが生じている。ただし、実験などの際には、本質的な安全設計と安全防護対策、残留リスクの通知からなる後者の考え方を持つ必要があることを忘れないでください」と強調。最後に、「国際標準を決める作業は地味ではありますが、産業界にとって重要なことです。皆さんもこれまで以上に関心を持ってください」と語りかけました。

参加者からは、「JISやISOといった国内外の規格について一定の知識は持っていましたが、それがどのように決まるのかまでは知らなかったので、とても勉強になりました。今日の話を振り返って、さらに理解を深めたいと思います」といった感想が聞かれました。

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