光・画像工学科の4年生と光工学専攻の大学院生が日本画像学会で各々受賞しました

大学院工学研究科光工学専攻2年次生の大槻一博さんと工学部 光・画像工学科の菊間啓希さんが、11月17日に京都府で開催された「日本画像学会Imaging Conference Japan 2017 Fall Meeting」で研究成果を発表。大槻さんが編集委員長賞を、菊間さんがポスター賞をそれぞれ受賞しました。

大槻さんは、メカニズムの分かっていない錯視のひとつ「フレーザー・ウィルコックス錯視」の研究について発表。この錯視と同じような錯覚を起こさせる錯視を参考に、錯覚が起きるメカニズムについて新たな仮説を提示しました。一方の菊間さんは、3次元の映像を立体的に表示する技術について発表。らせん階段状のスクリーンを高速回転させて3次元で映像を投影する装置を、お椀型の「放物面鏡対」の中に入れ、物体を浮遊表示させる新技術について報告しました。

大槻さんは、「4年次生のころから3年間続けてきた研究の成果が評価されたことが、とてもうれしい。光・画像工学科で学ぶ分野は、光技術や画像技術は世の中に広く出回っている多くの機器に取り入れられているものであり、最先端の分野を幅広く学べるのがメリットだと感じています。またこの学科では、視覚をはじめとする人の感覚から機械製品までを学ぶので、研究をする際に自分の興味を見つけやすい点も特徴だと思います。また、研究室では学生の自主性が重視されているので、自分なりに目標を立ててアプローチの方法を考え、その結果を報告するという社会人に欠かせないスキルも身につきました」と語っています。菊間さんは、「発表の際には、ポスターだけでなく実験で使用している機器を使ったデモンストレーションも行ったのですが、多くの人に関心を持ってもらうことができ、ここまで苦労してきた甲斐があったと実感しました。もともと3次元の映像技術に興味があってこの学科に進んだのですが、4年次生になって自ら考えて課題を解決する面白さを実感しています。3次元映像技術は、今の技術の力を最大限に発揮して人を感動させられる技術だと思います。現在取り組んでいる研究をできる限り進め、しっかり後輩につないでいきたい」と意気込んでいました。

なお大槻さんは、9月12日から16日までイギリスで開催された国際学会「The Society for Imaging Science and Technology」でも研究成果を発表しました。

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