先進材料加工研究会を開きました

工学部の先進材料加工研究会が、3月11日に湘南キャンパスで講演会「ねじの基礎技術」を開催しました。工学部では、さまざまな研究テーマを学部内から募り、研究会の開催を支援することで、他学部も含め学科の枠をこえた教員同士のネットワークづくりや研究の活性化につなげることを目的に昨年度から「工学部研究会」の活動を展開しています。本研究会も、その一つとして活動しており、現在社会から求められている材料加工に関する最新の情報について意見交換することを目的としています。今回は株式会社サトーラシの佐藤義則社長らが、最先端のねじ加工技術について講演。工学部の学生、教員ら約20人が参加しました。

サトーラシは、車の部品で特殊加工生産が必要なネジを主軸商品とする企業で、1921年の創業以来、さまざまなネジ製造に携わっています。講演では、佐藤社長が同社の歴史を紹介した後、現場で働く技術者がネジ製造の基礎技術について説明しました。特に製品を作る際、強度を高めるために行われている材料の特徴の生かし方や品質を保持するための検品技術について詳しく説明。参加者からは、「熱処理では内部構造をどのように測定しているのか」「鉄を材料にする場合、切削と転造ではどちらの強度が高いのか」など、具体的な加工技術について活発な質問があがりました。また、講演の後にはサトーラシが取り扱っている特殊加工ネジも展示。参加者は実際に手に取りながら、製造方法や用途について質問を続けていました。

参加者からは、「ネジの加工と言っても、たくさんの技術が詰まっていることをあらためて実感できた。実物に触れたことで、技術の高さを再認識できた」「材料の特性を生かした加工がされており、材料について知ることの大切さを知りました。さらに勉強しなければならないと、思いを新たにしました」などの感想が聞かれました。

先進材料研究会 (1)_525.jpg

先進材料研究会 (2)_525.jpg

先進材料研究会 (3)_525.jpg