ロシア・モスクワ大学物理学部のAnton Sazonovさんが、工学部航空宇宙学科の水書稔治教授の研究室に2月25日から3月13日まで滞在し、共同研究に取り組みました。本学大学院総合理工学研究科とモスクワ大物理学部の交流協定に基づいて受け入れたもので、昨年度は本学の学生がモスクワ大を訪問。モスクワ大からの研修生受け入れは今回が初めてとなります。
Antonさんは滞在中、水書教授らとともにパルスレーザーによって引き起こされる大気中の球状衝撃波がどのように伝播していくのかを可視化して調べる研究に取り組みました。衝撃波の可視化のための光学系、レーザシステムを組み合わせた実験を行い、衝撃波によってどのような現象が引き起こされるのか探るとともに、衝撃波によって引き起こされる現象について「球状衝撃波」が重要な役割を果たしていることを明らかにしました。
Antonさんは、「大変興味深い研究室で、とても親切な人たちとともに研究できたことをうれしく思います。ほかにも東海大学ではどのような研究が行われているのかを知ることができ、毎日が素晴らしく、楽しむことができました。東海大のスタッフとラボの皆に感謝したい。水書教授から得た知識は私の未来にとって重要なものばかりした。今後は東海大で得た知識を将来の研究に生かすとともに、レーザーとその働きについてさらに理解を深めたい。今回の私たちの活動が、東海大とモスクワ大の将来の連携につながることを期待しています」と話していました。