建築学科の学生がイタリア・ローマにあるパンテオンの模型作りに挑みました

工学部建築学科の開講科目「西洋建築史」(担当=伊藤喜彦准教授)の受講生4名が、イタリア・ローマにある古代の遺跡「パンテオン」の模型作りに挑みました。この授業は、歴史的建造物が建設された過程や思想、用いられている工法などの多角的な分析を通じて、これからの建築がどうあるべきかを深く考える力を身につけることを目的に開講しています。学生たちは伊藤准教授が紹介した西洋の建造物の中から一つを選び、グループで研究しその成果を模型やプレゼンテーションの形で発表しています。

今回パンテオンの模型作りに挑んだのは、横内佑実さんと弘中美典さん、鶴井沙奈さん、久保田真由さんの4名(いずれも3年次生)です。学生たちは伊藤准教授が授業で紹介したパンテオンに美しさを感じ、必要な図面も入手できたことから模型を作成しようと話し合いました。作業中は、写真や図面、資料を使って構造や年代、設計者、意匠や機能を調査。その成果をもとに、模型を作っていきました。模型は5月末に完成。7月27日に湘南キャンパスで行われる学科全体の総合講評会で展示される予定です。

学生たちは、「実際に作ることで、建物のスケール感を実感できました。また、当初は装飾的な機能を持つだけだと思っていた部分にも、構造を強化するための工夫も盛り込まれているなど多くの発見があり、先人の技術の高さも実感できました」「模型をどのように作ればいいのか話し合う中で、自分では無理だと思うような部分でも他のメンバーのアイデアで実現できることを知るなど、チームワークの可能性を実感するよい機会でした。メンバー全員が納得できるよう意見を調整していった過程も含め、こうした経験を在学中に積めたのは貴重な財産になりました」と語りました。

また、「東海大学の建築学科には個性豊かな先生が多く、総合講評会の機会などに多角的な視点からアドバイスをもらえるのが魅力だと思います。一つひとつの課題や授業を通じて自分なりの考え方が身につくため、そうしたアドバイスを吸収することで、さらに深めていけると実感しています」「今回の授業でもそうですが、自分たちなりに調べ、考えた成果を発表する機会が多いため、情報を分かりやすくまとめたり、伝えたりするプレゼンテーション能力が伸びると感じています。将来、建築事務所に勤める際に必要となるソフトウェアの使い方を一通り学べるので有効活用したい」と学科の魅力を話しています。

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