光・画像工学科の渋谷教授が「親子ファミリー科学教室」の講師を務めました

工学部 光・画像工学科の渋谷猛久教授が6月24日に東京・武蔵野の学校法人東海大学望星学塾で開催された「親子ファミリー科学教室」の講師を務めました。このイベントは、家族そろって科学の面白さや不思議さを体験してもらい、科学技術立国を支える人材育成の一助にすることを目的に望星学塾が主催しており、小学生から中学生までの子どもと保護者約20名が参加しました。

渋谷教授は、音や電気のエネルギーを光に変えて通信する光通信の技術に触れてもらおうと、「糸電話ならぬ 光電話を作ろう!」をテーマに設定。最初に糸電話を体験した後、銅線を糸の代わりに使った実験に取り組み、通常の糸ではしっかりと引っ張らないと通話できないのに対し、銅線では多少引っ張り具合が少なくても通話できることや、銅線をコイル状に巻くとエコーがかかった形で伝わる様子を参加者に体験してもらいました。

続いて、光通信を成り立たせる部品について知るための工作実験を行い、最初に受信機を作り、テレビのリモコンといった赤外線信号を発する機器を使って光を受信する様子を確認した後、送信機を作り、最後に両方を光ファイバーでつなぐ通話実験を行いました。子どもたちは保護者と一緒に工作に挑戦。配線を間違えてうまく信号を受信できなかったり、LEDライトを壊してしまったりと悪戦苦闘しながらも機器を完成させて声が伝わる様子を確かめていました。参加者からは、「ちょっと難しかったけれど上手にできて良かった」「細かい作業で大変でしたが成功して良かった。光だけでなく、さまざまな電話を作ってみたいと思いました」「工作が簡単でなかった分、達成感を感じることができました」といった声が聞かれました。

渋谷教授は、「学校教育の現場でも科学実験の機会が減り、日常生活でもバーチャル化が進んでいるため、機械の原理や仕組みを知らずに大学に入学してくる人が増えています。しかし工学の分野では、実際に手を動かし失敗を経験しながら原理を調べる力がとても重要になります。今後もこうした機会を積極的に活用し、そうしたことの大切さを伝えていきたい。参加者の中から将来工学分野の仕事に就く人が一人でも増えればうれしい」と話しています。

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