工学部電気電子工学科では1月29日に湘南キャンパスで、「電気設備工事業業界研究セミナー」を開催しました。就職活動が本格化するのを前に、電気設備工事に関連する企業への理解を深める機会として業界で活躍する11社の協力を得て初めて実施したものです。当日は3年次生25名が参加しました。
はじめに株式会社雄電社の大平政道氏が「電気の幅広い専門知識を持ち、人々の生活を支えるインフラからエネルギー供給、情報伝達などを支えるのが電気設備工事業です。建造物全般における電気のコーディネーターと言われ、歴史が長く安定した企業が多いのが特色です」と業界の概略を解説しました。さらに送電線、鉄道・道路、発電変電設備、プラント、一般建築物などの各企業の施工事例を映像で紹介し、「企業によって得意の地域や分野が異なります。興味のある会社のブースを訪問し、自分に適した会社を見つけてください」と語りました。
続いて、学生らが企業ブースを順次訪問。企業の人事担当者から、施工実績や社風、社史、社員教育、福利厚生、赴任先など具体的な仕事内容の説明を受けました。学生たちが3社ずつ訪問した後、学生と企業の担当者を交えた3グループに分かれて座談会を実施。各グループでは自由な形式で、勤務体制や細かい仕事内容、仕事に対する使命感や喜び、入社試験、学生時代の課外活動などについて質疑応答を行いました。
司会役を務めた東光電気工事株式会社の澤田純一氏は、「今日出会った担当者は君たちのことを覚えていますので、説明会などでは遠慮なく声をかけてください。それぞれの会社によって得意分野や社風があるように、自分に適した会社があると思いますので、電気設備工事業界でぜひ見つけてください」と締めくくりました。
参加した学生からは、「自分が思い描いていた仕事内容と全く違うので驚きました。同じ業界でも得意分野が違うことも分かり、就職活動の参考になりました」「この業界に興味があったので、一度に多くの企業の話が聞けて志望先の選択に役立ちました」「社会人の方と会話する機会がなかったので、コミュニケーション力不足などについても質問できて少し安心しました」「細かい仕事内容ややりがい、勤務体系、資格試験など突っ込んだお話が聞けて、仕事に対する興味がわきました」という感想が聞かれました。
◇協力企業◇
株式会社川瀬電機工業所 旭日電気工業株式会社 栗原工業株式会社 株式会社弘電社 三和電気土木株式会社 中央電気工事株式会社 東光電気工事株式会社 日照電気株式会社 日本リーテック株式会社 株式会社雄電社 六興電気株式会社