大学院生総合理工学研究科の八十田さんが神奈川県ものづくり技術交流会でポスター賞を受賞しました

大学院総合理工学研究科総合理工学専攻(博士課程)3年次生の八十田穣さん(指導教員=精密工学科・槌谷和義教授)がこのほど、「神奈川県ものづくり技術交流会」(主催:神奈川県産業技術センター、神奈川県産業技術交流協会)のポスター賞を受賞しました。この技術交流会は11月8日から10日まで、大学や研究機関、企業の研究・業務の成果を発表し、産学公の交流と連携を促すことを目的に海老名市で開催されたものです。神奈川県内にある企業の研究者や学生が研究成果を発表。このうち若手研究者による優れた発表にポスター賞が贈られました。

八十田さんは電気化学部門に参加し、「Ag/AgIO3参照電極を用いた固体電極微小pHセンサの開発」のテーマで発表しました。一般的に用いられているpHセンサは、ガラス管に溶液が入った2本組のセンサを使うものが一般的ですが、人体内などの微細領域の計測ができず、取り扱いも注意が必要である点が課題でした。八十田さんは、Ag(銀)と槌谷教授の研究室で開発したAgIO3を樹脂で固めた直径1mmのカテーテル型センサを開発。実際にpHを測定した結果と合わせて発表しました。「このテーマは以前から自分でも高い関心を持っていたものでしたが、技術交流会の会場ではさまざまなメーカーの方にも興味を持っていただき、高い評価を得られたことに意義があったと感じています。もともとさまざまな素材に関心があり、自分なりに勉強を積み重ねてきたことが今回も生かすことができ、日々の積み重ねの大切さをあらためて実感する機会にもなりました。またこのセンサは、現在研究室内でも活用が始まっています。いつも指導いただいている槌谷先生にも少しは恩返しができたかなと、うれしい気持ちでいっぱいです」と話しています。

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