電気電子工学の原理を実践的に学ぶ実験授業「電気電子工学実験3」を開講しています

工学部電気電子工学科では電気電子工学に関する理論や原理への理解を深め、社会人になってからも活用できるようにすることを目的に、発電や送電、光通信などの実験機器を操作しながら学ぶ実験授業「電気電子工学実験3」を開講しています。本学科では、実験授業用に企業などでも導入されている教育用の同期発電機や送電装置、高周波測定装置などを導入。学生たちは、これらの機器を実際に使いながら学んでいます。

4月12日に行った同期発電機の実習では、最初に稲森真美子准教授と鈴木舞技術員が装置の原理や安全上の注意点についてテキストをもとに説明。その後2グループに分かれた学生たちが発電機を回して作った200ボルトの電気を電圧制御装置に送り、負荷をかけた時に電圧がどのように変化していくかを調べる実験を行いました。

学生たちは、「高い電圧の電気を使うことはこの授業が初めてなので、細かいことに注意しながら扱いました。将来仕事で使う時には、細心の注意が必要であることを実感できた」「実験をしてみると理論通りにはならないことも多く、原因を発見するための力量が求められることが理解できました。講義で学んだ理論以上に、実際の現象を見て気が付くことが多くあったのも収穫でした」「この分野で働くエンジニアの仕事のイメージが少し具体的になりました。実際に体を動かしながら実験を通して学んでいくスタイルなので、集中して取り組めます」と感想を話していました。

本学科主任の庄善之教授は、「この授業では実際の現象を体験する中で、座学では得ることの難しい知識を自らの発見を通して習得するとともに、エンジニアとしての姿勢やチームワークを養うことに重点を置いています。卒業生からも好評で、“この授業のおかげで、それまでの座学で学んできた理論を自分なりに使えるようになった。社会人になってから振り返ると、最も受けておいてよかった授業の一つです”といわれるほどです。現在も大学を訪れた企業の方から高い評価を受けるほど機器がそろっていますが、一方で電気電子工学は日進月歩で変化している分野でもあります。今後も企業や社会のニーズに合わせて、機器と授業内容の充実を図っていきます」と話しています。

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