機械工学科の村山教授が生産ラインの自動化をテーマに「スマート・ファクトリージャパン2018」で講演しました

工学部機械工学科の村山省己教授が6月1日に東京ビッグサイトで開催された「スマートファクトリーJapan 2018」(主催:日刊工業新聞社)の併催セミナー「IoTを活用した生産自動化ライン構築の基礎知識と実務~設備レイアウト設計に必要な基礎知識と設備自動化設計への応用及び事例」の講師を務めました。製造業の設計担当者や工作機械メーカーの多くの技術者が参加しました。

村山教授は最初に、世界的に見ても低い日本の労働生産性や、企業のグローバル化が進み製品の現地生産が増える中で高い品質の確保が重要になっているといった現状を紹介。「これらの課題を解決するためには、付加価値を生み出すためにどれだけの費用を費やしたかを表す指数、すなわち“付加価値生産性”の評価が重要です。ドイツ主導のインダストリー4.0が進行する中、若い技術者には商品開発から生産段階に至るすべてのプロセスにおいて高度機械化社会に立ち向かうことが求められる時代になっています」と語りました。

そのうえで、新たに“工場の自動化レベル“を定義し、生産ラインの自動化に必要な考え方と方法を解説。日本では企業の規模や業種にかかわらず生産の自動化レベルが定義されておらず、自動化に対する取り組みが曖昧であり、特に加工工程で自動化が進んでいない。生産ラインの自動化達成のためには、「着々化レベル」を実現したうえで、IoTを使った工場のスマート化を進め、データの傾向から異常を検知し自動で修正することで安定的な生産の継続ができるレベルまでもっていく必要があると説明しました。さらに、「自動化の生産ラインは機械メーカーに任せきりにするのではなく、自社で生産設備をはじめシステムの設計開発を内作し、ノウハウを身につけスタンダード化すること。その上で完成度を高めた生産ラインを海外の工場に展開し、信頼性向上に向け機械からのデータをモニタリングすることで早期対応を図ることや課題解決に向けたPDCAサイクルを回すことが重要」と語りました。

参加者からは、「具体的な進め方を詳しく聞くことができて大変参考になった。特に完全自動化までのステップを知ることができ、どのように考えを進めていけばよいかを学べました」「講演の内容には世界の情勢や他社の事例もふんだんに盛り込まれており、参考になりました。工場の自動化は、各企業にとって“必要だと思うけれど、どう進めればいいのかわからない”というのが現状です。その中で、具体的にどのようにして工程を進め、何を目指せばよいのかを学べたのが大きな収穫でした」といった感想が聞かれました。

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