工学部電気電子工学科で卒業生による特別講義を実施しました

工学部電気電子工学科では5月30日に、1年次生を対象とした「電気電子工学概論」の授業で卒業生を招いた特別講義を開きました。この授業は、電気電子工学の基礎知識に関する講義だけでなく、卒業生や留学経験のある教員による講義を織り交ぜることで将来エンジニアとして社会で活躍するためのキャリア意識向上につなげることを目指しています。今回は、1990年度に卒業した株式会社城座商会代表取締役の城座治夫氏が「資格取得の重要性」をテーマに講演しました。

城座氏はまず、屋内外での電気工事を行うために必要な「電気工事士資格」や工事にかかわる保安を監督する「電気主任技術者資格」といった電気電子工学に関する資格を紹介。「電気は法規を遵守して扱わなければ人の命にかかわる危険もあることから、技術者は国家資格として認定されています。社会のIoT化や電力自由化が進む中、電気工事の守備範囲は以前よりも大幅に広くなっています」と話しました。さらに、事故なく安全に施工するためにも正しい知識と経験が不可欠になることや常に新しい情報をキャッチし社会に貢献することが電気工事士のミッションであると解説。正しい知識を身に付け、客先からの信用と信頼を得るために資格を取ったという自身の経験を交え、「2045年には社会の需要に対して資格取得者が足りなくなるといわれています。大学生は、理論や理屈でわからないところがあってもすぐに先生に聞けるのがメリット。特に電気工事技術者を取るためには、基本法則や数学はしっかり勉強しておいてください」とアドバイスを送りました。

聴講した学生は、「1年次生の段階で、電気電子工学に関するさまざまな資格について話を聞けてよかった。学生時代に将来に生きる資格を取得できるようにチャレンジしていきます」と話していました。学科主任の庄善之教授は、「社会で活躍する卒業生から体験談や資格を持つことのメリットを聞き、学生もさらに意欲的に勉強するきっかけになったと思います。自身の可能性や自分の生きる道を切り拓いていくためにも、多くの資格取得に挑戦してほしい」と語っています。

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