付属校生対象の「中高生の理科体験授業」を実施しました

工学部では8月6日から8日まで湘南キャンパスで、理工系に興味・関心のある東海大学の付属高校1、2年生と同中等部2,3年生を対象とした「中高生の理科体験授業」(主催:学校法人東海大学)に協力しました。大学での体験授業や現役学部生・大学院生との交流を通して理工系の楽しさに触れ、進学意欲を高めてもらうことを目的としたものです。本学部は高大連携の一環として毎年参画しており、今回は吉田茂生教授(原子力工学科)と内田ヘルムート貴大講師(精密工学科)が体験授業を担当しました。

吉田教授は「Dr.ガリレオに挑戦~見えないものを測ってみよう!」をテーマに、携帯型放射線測定器であるサーベイメータを用いて、自然放射線の測定実験を行いました。使用する機器や自然放射線の存在の説明を聞いた生徒たちは熱心にメモをとり、減塩や肥料、また温泉のもと(湯の花)などに含まれる自然放射線量を測定しました。参加した生徒は、「高校の実験室にはない機器を使った実験だったので、少し緊張したけれど興味深く臨めました。」と感想を述べていました。また、内田講師は「虹色の金属を作ろう!」と題して、光の干渉による発色の原理と応用を学ぶ実験を実施。金属の表面に薄くて透明な酸化被膜を作り、その厚みを制御したり積層させたりすることで、自然界に存在するタマムシのような光の干渉などによる色合い(構造色)を人工的につけられる「陽極酸化法」と呼ばれる技術について説明し、生徒たちはその手法を用いて金属の色付けに挑戦しました。

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