光・画像工学科の杉田さんがオレオマテリアル学術交流会でポスター賞を受賞しました

工学部 光・画像工学科4年次生の杉田瑞樹さん(指導教員=前田秀一教授)が、8月27、28日に開催された第2回オレオマテリアル学術交流会(主催=日本油化学会オレオマテリアル部会)でポスター賞を受賞しました。同交流会は油化学分野の機能性材料に関する研究者が集まるもので、優秀な研究発表が表彰されています。

杉田さんは、「ブルーライトによる生体への影響」のテーマで、黒田総合技研株式会社との共同研究の成果を発表しました。スマートフォンやパソコンのモニターから発せられるブルーライト(波長が380nm~500nmの光)は、ヒトや動物に悪影響を及ぼし、特に紫外線(380nm未満)に近い領域ほどその影響は大きいと言われています。しかしこうした指摘は、眼科医など臨床的な視点から発信されているものが多く、悪影響を及ぼすメカニズムはほとんど解明されていないのが現状です。杉田さんはブルーライトの影響を定量的かつ科学的に解明する研究に従事。ブルーライトを4つの波長に分けて15分間ずつ人の腕に照射したところ、433nmの波長に近い領域の光を照射した場合にのみ温度が上昇することを発見し、紫外線に近い領域以外の波長域でも人体に影響を及ぼす可能性があることを明らかにしました。

「私以外はほとんどが大学院生や研究グループの発表者ばかりだったので、受賞が発表された時には耳を疑いました。ブルーライトの研究は、まだ始まったばかりの部分が多く、先生と話し合いながら新しい領域を切り開いていく面白さを実感しています。卒業後は大学院に進学するので、今後もできる限り補足実験を重ね、ブルーライトの影響をしっかりと解明したい」と話していました。

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