大学院生を対象にしたKMITLへの派遣留学プログラムを実施しました

大学院工学研究科では8月7日から9月4日まで、タイ・モンクット王ラカバン工科大学(KMITL)への派遣留学プログラムを実施しました。KMITLと本学の学術交流協定に基づいて毎年行っているもので、今回は電気電子工学専攻と機械工学専攻から6名を派遣しました。

学生たちは期間中、KMITLの寮に滞在。工学部や航空産業国際アカデミーなどの各研究室に配属され、各研究室が用意した研修プログラムに取り組んだほか、英語で開講されている授業などを受講しました。また、現地では秋セメスターから本学に留学するKMITLの学生や過去に本学で学んだ卒業生とも交流しました。

土屋光順さん(機械工学専攻1年次生)は、「研究室では翼の設計の最適化に関するプログラムに取り組み、ソフトウェアを使った機械設計の手法を習得できただけでなく、キャンパスの近くにある空港で現場の様子について学ぶ機会があるなど充実した研修でした。以前KMITLで開かれたEngineering Project Dayに参加したときに、学生たちの意欲が高く、『ここに来れば自分にとっても大きな刺激になる』と感じたため今回のプログラムに参加しましたが、タイの学生はコミュニケーション能力も高く、期待を裏切らない成果があったと感じています。海外の研究室での研究を体験し、外国人学生とコミュニケーションを取りたい学生にはおすすめのプログラムだと思います」と語りました。また、次田将大さん(電気電子工学専攻1年次生)は、「指導教員から“留学するなら語学だけでなく、研究を経験できるプログラムを選んだほうがよい”とアドバイスを受け、このプログラムに参加しました。タイの学生たちは感情表現も豊かでとてもフランクに話しかけてくれるなど、とても居心地のよい時間を過ごすことができました。また日本とは異なる時間間隔で研究のスケジュールを立てており、研究とプライベートのメリハリがしっかりしているなど、異文化を身をもって体験したことで私自身の考え方も変わってきたように感じています。また期間中に、タイの中学生による研究発表を見る機会があったのですが、どれも独創的で『日本よりも優れているのではないか』という危機感を感じるなど、大きな刺激を受けました」と話しています。

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