内田講師が国際会議「IUMRS-ICEM」で招待講演しました

工学部精密工学科の内田ヘルムート貴大講師が8月19日から24日まで韓国・大田広域市で開催された国際会議「International Union of Materials Research Societies – International Conference on Electronic Materials 2018 (IUMRS-ICEM 2018)」で、招待講演を行いました。この国際会議は、半導体や電子基板、熱電材料などを研究している各国の研究者が集うもので、内田講師は組織委員会の一人としてノーベル物理学賞受賞者の鈴木章名誉教授(北海道大学)を招聘したシンポジウムの企画運営や炭素材料に関するセッションの座長も務めました。

「Tuning of the internal stress in magnetostrictive thin films and an evaluation of its adhesion applying hydrogen loading treatment」をテーマに行った招待講演では、電動アシスト自動車やソナーなどで広く使われている磁歪材料に関する研究を紹介。水素を利用して磁歪材料の特性を向上させる手法や、基板上に形成した薄膜の密着エネルギーを評価する新しい方法を提案しました。内田講師は、「水素は現在、エネルギー源として期待されていますが、材料の機能向上や材料の性能を評価する新しい指標となりうることを示せたと考えています。特に新しい評価手法は、水素を吸う性質を持つ金属であればどんな材料にも応用可能で、しかも顕微鏡や超音波を使ったこれまでの手法では検出できない欠陥も見つけられます。大学の研究は、現在の社会で用いられている技術の先にある可能性を常に見据えておく必要があると考えており、今後もしっかりと成果を出していきたい」と話しています。

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