工学部航空宇宙学科の教員らが11月17日に東京都立産業技術専門学校荒川キャンパスで、出前授業「航空科学の魅力と未来」を実施しました。本学では、国内の航空系学科を擁する大学などが連携して展開している「実機飛行を通した航空実践教育の展開」事業(文部科学省宇宙航空科学技術推進委託費)に参画しており、そのアウトリーチ活動の一環として11月3日に開いた湘南キャンパスの建学祭でも同名のイベントを実施しています。今回の催しは、中高校生および高専生に実機飛行試験の成果と航空産業の魅力を伝えることが目的で、この趣旨に賛同した荒川キャンパスものづくり工学科航空宇宙コース(コース長・山田裕一教授)の協力を得て実現しました。30名を超える学生と多数の教員が参加しました。
開会にあたっては水書稔治教授(航空宇宙学専攻)が、本学科の概要を説明。その後、今年9月に名古屋で行われた実機飛行実習の概要や成果について、参加した同校の生徒2名が報告しました。その後、小林久倫教授(航空操縦学専攻)が「旅客運航視点での航空産業の魅力」と題して講義。また、福田紘大准教授(航空宇宙学専攻)が、企業などと連携して進めている「高高度滞空型ソーラープレーンの開発」について紹介しました。さらに、稲田喜信教授(同)がミニ実験「群制御ドローンの実演」を行ったほか、同校の展示室での小林教授による航空機解説なども実施しました。
企画運営を担当した水書教授は、「今回の催しは日本の航空科学を担う研究者と技術者の育成に寄与したいとの思いで実施しました。その点で、今回の取り組みは成功したと考えています。今後も文部科学省や他大学、関連研究機関と連携して、こうした活動を展開していきます」と話しています。