航空宇宙学科の学生が「神奈川産学チャレンジプログラム」で優秀賞を受賞しました

工学部航空宇宙学科の学生有志が、「神奈川産学チャレンジプログラム」(主催:社団法人神奈川経済同友会)で優秀賞を受賞。昨年12月18日にパシフィコ横浜で開催された表彰式に参加しました。同プログラムは、神奈川県内の大学と同会の会員が所属する企業、団体とが協同し、産学連携による学生の人材育成を目的とした課題解決型研究コンペ。参加企業が日常の経営課題の中から実践的な研究テーマを提示し、参加大学の学生チームが数カ月をかけて研究テーマに取り組み、成果を企業にプレゼンテーションします。企業は提出された研究成果の審査を行い、優秀な研究案を表彰します。

今年度は20大学から1000名をこえる学生が参加しました。今回優秀賞を獲得したのは、京浜急行電鉄による「2020年東京オリンピック・パラリンピックに際し訪日する外国人を三浦半島へ誘客するための施策について」に取り組んだ上田知誠さん(3年次生)、澤井悠利さん(同)、堀口貴広さん(同)、林亨さん(同)。上田さんらは、航空業界への就職を目指していますが、「大学時代にさまざまな分野について知見を広げ、社会の仕組みを学びたい」と産学チャレンジに参加。経済学や見やすいパワーポイントの作り方などを独学で学び、夏休みには三浦半島で2泊3日のフィールドワークも行いました。三浦半島は自然環境の美しさや日本文化を体験できる観光地が多いにも関わらず、宿泊施設が少ないことに着目。そこで同地区に数多くある空き家を改築し、宿泊施設にする解決案を提案。独自に学んだ経済学から収支予測も算出し、京急電鉄にプレゼンテーションしました。

リーダーを務めた上田さんは、「将来は航空業界を目指していますが、就職後は航空業界以外の知識に触れる機会が少なくなるかもしれない。今回の研究活動を通じて、空き家をはじめとした社会問題、交通インフラなどさまざまな分野についての知識を身につけれられてよかった」と話し、副リーダーの澤井さんは、「経済学について湘南キャンパスの図書館で夜遅くまで勉強しました。自社、競合他社、顧客といった3つの観点から現状を探る『3C分析』や強み、弱み、機会、脅威の4観点から課題を探る『SWOT分析』など、さまざまな分析手法を知識として学ぶだけでなく、実際に活用することができたことはとても勉強になりました」と話しました。

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