IoT技術の基礎を学ぶ短期集中講義「ものづくり1」を実施しました

工学部では、ものづくりを体験しながらIoT技術の基礎を学ぶ1、2年生短期集中講義「ものづくり1」を8月6日から9日まで湘南キャンパスで実施しました。教育用コンピューター「Raspberry Pi」を教材に、学生自身がものづくりを体験しながらIoT(Internet of Things)技術の基礎や活用法を学び、その面白さに触れる機会として初めて実施したものです。工学部共通科目として開講され、2日間ずつのプログラムに14学科専攻から240名が受講しました。

講義実施にあたっては、工学部の教員が教材とキットを用意。授業では、大山龍一郎教授(工学部電気電子工学科・工学部長)のほか、松村義人教授(原子力工学科)、淺香隆教授(応用化学科)、樋口昌史教授(同)、金子哲也講師(電気電子工学科)が講師を務めました。初日には、大山教授が教材とオペレーティングシステム(Linux OS)の基本的な使い方を説明した後、学生たちが実際にRaspberry Piと回路基板にLEDランプを取り付けて配線を行い、LEDランプを点滅させるアルゴリズムを組む実習に挑戦。回路とプログラミングが終了した後には、インターネットブラウザを経由して機器を操作する実験を行いました。2日目には、その発展形として、外部ネットワークからAC100Vの家電製品のスイッチを操作するアルゴリズムを作成。最後にスマートフォンアプリを作って、インターネットからLEDランプや家電製品のON/OFFを操作する実験を行いました。

学生たちは、サポート役の教員からアドバイスを受けながら、試行錯誤を繰り返してアルゴリズムの組み立てや回路基板への配線に挑戦。無事にランプが操作できると友人同士で笑顔を見せる場面もありました。学生たちは、「ニュースなどではIoTという言葉を聞く機会もあり、その仕組みを知りたいと思って参加しました。これまでどんな仕組みなのかが分かっていなかったのですが、その中身がわかり、『自分でも工夫してみたい』と思うようになりました」「これまでも少しだけプログラミングの勉強をしたことがあったのですが、この授業を受けたことで『もっと勉強したい』と思うようになりました」「授業を通して、プログラミングの魅力だけでなく、成功した時の達成感も味わえました。また、IoTの仕組みがわかったので、その応用方法についても自分なり考えたい」と話していました。

なお2020年2月には、この授業を継承する「ものづくり2」を開講します。

ものづくり1 (1)525.jpg

ものづくり1 (2)525.jpg

ものづくり1 (3)525.jpg

ものづくり1 (4)525.jpg