学生飛行機プロジェクトが全日本学生室内飛行ロボットコンテストで準優勝しました

工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻の主専攻科目「航空宇宙特別プロジェクト」で航空工学分野のプロジェクトとして活動している「SAP(Student Aircraft Project)」(担当教員=水書稔治教授、福田紘大准教授、沼田大樹講師、新井啓之非常勤講師)が、9月27日から29日まで東京・大田区総合体育館で開かれた「第15回全日本学生室内飛行ロボットコンテスト」に出場。一般飛行機部門で準優勝しました。この大会は、学生の実践的な教育を支援することを目的に日本航空宇宙学会が毎年開催しているものです。一般的な模型飛行機の性能を競う「一般飛行機部門」と2つ以上のプロペラを備えた回転翼機で争う「マルチコプター部門」、自動操縦装置を備えた模型飛行機が参加する「自動操縦部門」、機体のユニークさを比べる「ユニークデザイン部門」が行われました。

SAPは21チームが参加した一般飛行機部門に、黒岡琉介さん(工学部電気電子工学科3年次生)が中心となって設計・製作した「AOI」で出場。予選では、大会で定められた救援物資(カップ麺)を所定の場所に投下するメーンミッションを成功させるとともに、4つのサブミッションの一つである宙返りも決めて決勝に進みました。決勝では、メーンミッションと宙返りだけでなく、サブミッションとして所定のコースでの飛行時間を争うタイムトライアルで出場チーム中、最高のタイムをたたき出しました。その結果、すべてのサブミッションを成功させた東京農工大学には及ばなかったものの、見事準優勝を勝ち取りました。

黒岡さんは、「機体が期待通りの飛行をしてくれて、楽しんで試合できたことが結果につながりました。もちろん緊張はしましたが、仲間と協力しながら会場でできる限り練習したことがよかった」とコメント。副代表の設楽暁さん(工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻3年次生)は、「練習ではどのチームもミッションを成功させていましたが、本番で決めるのは難しい。本当によくやってくれたと思います」と語りました。また代表の齋地尊気さん(同)は、「自分たちのできる限りのことをやろうと努力したことが結果につながりました。SAPは、さまざまなタイプの飛行機やものづくりが好きな仲間が集まって、皆で協力しながら大会を目指しているのがよいところ。設計から製作、操縦までのすべてを自分でできるのも魅力です。この雰囲気を大切にしながら、来年こそは優勝を勝ち取りたい」と意欲を燃やしていました。

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