大学院生のディヤースリウタミさんが地盤工学会関東支部発表会で優秀発表賞を受賞しました

大学院工学研究科建築土木工学専攻2年次生のディヤースリウタミさん(インドネシア出身、指導教員=工学部土木工学科・杉山太宏教授)が昨年12月16日に、令和2年度第17回地盤工学会関東支部発表会で優秀発表賞を受賞しました。同賞は、11月27日にオンラインで開催された関東支部発表会で研究発表を行った研究者や学生の中から、優れた者に贈られています。

ディヤースリウタミさんは、地盤のうち粘土が固まった「堆積軟岩」の特性を解析する技術について研究しています。この地層は、岩でできた地層に比べて弱く残量強度を有する特徴から、どの程度の荷重に耐えられるかについて残留強度を評価できれば、ビルや道路などの建築物の安全性を高められるようになります。ディヤースリウタミさんは地盤工学会から出版された有限要素プログラムをベースに、残留強度を計算できるプログラムを作成。実測値と比較した成果を「Residual Strength of Diatomaceous Soft Rock」のタイトルで発表しました。

受賞について、「学会ではベストを尽くそうと、何度も発表練習を重ねて本番に臨んだのでうれしく思います。発表の練習中にもたくさんのアドバイスをくれた杉山先生には心から感謝しています。土質工学に興味を持つようになったのは、地盤は私たちの生活を支える重要な要素だと思ったことがきっかけでした。私たちの生活のほとんどは地盤の上で営まれており、それを安全に使えるようにしなければなりません。日本と同様にインドネシアも災害が多い土地柄なので、東海大学で学んでいる土木工学は将来の国の発展にも極めて重要な学問です。とはいえ、土質工学はとてもミステリアスな学問で、より深く学んでいく必要があるとも感じています。将来は、ここで学んだ知識を生かして、より安全に建物を支える、低価格でだれもが使える材料や資源の開発にも携わっていきたい」と話しています。