建築学科3年次生の渡邉さんが「第20回住宅課題賞2020」の審査員賞を受賞しました

工学部建築学科3年次生の渡邉優太さんが、昨年12月5日に開催された「第20回住宅課題賞2020」で審査員賞を受賞しました。この賞は、関東圏にある41大学53学科の学生が授業などで取り組んだ住宅課題優秀作品を一堂に集めて専門家が審査するものです。渡邉さんは上位7名が選ばれる審査員賞の「古澤賞」を受賞しました。

渡邉さんは同学科の開講科目「デザイン演習4」の一環で、「動物と暮らす家 ウチの生活とソトの生活が重ねる家」と題する作品を出展しました。作品では、現代の生活では人々が「よく見せようという仮面を被り、お互いをフィルターを通して見ている一方、犬の前だと本来の自分が出てくる傾向にあり」、家自体も「人工物で覆われ、閉ざされたシェルターのようになっている」と分析しました。その課題を解決するため、内と外を有機的につないだ一戸建ての家の意匠を提案。家族と犬が自らの居場所を持ちながらも、互いの存在を感じ、家族・友人・他人とのコミュニケーションも図れるよう工夫しました。

受賞を受けて、「東海大学の代表として参加できただけでも光栄なのに、賞までいただくことができて大変うれしく思います。この作品は課題が出されてから1年間かけて手掛けたものなのですが、学科の授業では、自らの経験や想像力が磨かれるとともに、課題の意味やさまざまなものの本質について深く考える力がついていっていると実感しています。今後も、人々の思いを形にできる住宅の可能性を考えていきたい」と話しています。