アゼルバイジャン共和国のナヒジバン国立大学の学長らが湘南校舎を訪問しました

アゼルバイジャン共和国のナヒジバン国立大学(Naxcivan Dovlet Universiteti/NDU)の学長らが5月30日に、湘南校舎を訪問しました。NDUは大学の大規模な改革に向けて日本やアメリカの大学をモデルケースにすることを検討しており、アゼルバイジャン出身の研究者のカランタル・カリル博士とつながりのあった本学工学部光・画像工学科の前田秀一教授が協力の要請を受け、今回の来訪となりました。当日は、NDUのエルブルス・イサイェフ学長や、同大学の国際部門の責任者、理系部門の責任者、国営放送の記者ら5名が学内の施設を見学しました。

初めに、前田教授の案内で12号館のイメージング研究センターやマイクロ・ナノ研究開発センターで電子顕微鏡をはじめとする研究設備や研究の様子を見学。続いて、山本佳男学部長が本学について説明し、全国に広がるキャンパスや留学生の人数、チャレンジプロジェクトなどについて紹介するともに、「海外航海研修」や「さくらサイエンスプログラム」といったグローバル推進に関する取り組みも披露しました。

その後は、17号館の技術共同管理室や19号館の光・画像工学科の研究室を見学。前田教授の研究室に所属する学生による、「陽極酸化法による金属表面への加飾技術」についての研究成果を紹介するデモンストレーションも実施しました。深見哲弘さん(大学院工学研究科電気電子工学専攻2年次生)は「海外の大学の方たちの前で発表するのは少し緊張しましたが、とても貴重な経験になりました。時間の都合で研究成果を簡略的にしか伝えることができなかったのが心残りです」と振り返りました。

イサイェフ学長は、「さまざまな施設やプログラムがあるとともに、熱心に研究に取り組む学生たちの姿を見られて、あらためて東海大学を訪問できたことに感謝しています。私たちの大学では特に研究分野の発展に力を入れていきたいと考えており、東海大学をモデルケースの1つとする考えです。今後も交流を図っていきたい」と意欲を語りました。前田教授は、「アゼルバイジャンでは、大学の学長を大統領が任命する制度があります。その制度の中で任命されたイサイェフ学長は若いながらも研究設備や教育形態に関心をお持ちです。多くの質問を寄せられたことからも教育改革への強い意志が感じられました。本学はさまざまな国や教育研究機関と交流を展開していますが、今回の訪問をきっかけにアゼルバイジャンの皆さんとも交流を深められれば」と話していました。