生命化学科4年次生の志賀 楓さんと生物工学科の水谷 隆太教授が、米国アルゴンヌ国立研究所Advanced Photon Sourceで、ヒト脳組織の微細構造を解析する実験を行いました

2022年10月19日から27日まで、生命化学科4年次生の志賀 楓さんと生物工学科の水谷 隆太教授が、米国アルゴンヌ国立研究所Advanced Photon Sourceで、ヒト脳組織の微細構造を解析する実験を行いました。

 これは、米国下院で国立研究所予算を所管するEnergy and Water Development, and Related Agencies Subcommittee委員長の要請に基づき、東海大学・アルゴンヌ国立研究所等が共同して、米国民の統合失調症例の研究を行うものです。実験では、Stanley Medical Research Instituteから提供された脳組織を用いて、同研究所Imaging GroupリーダーのFrancesco De Carlo博士と研究員のViktor Nikitin博士と協力しながら、ヒト神経細胞の構造をナノメーター(1ミリの百万分の1)スケールで解析しました。

 志賀さんも、実際にNikitin博士に教わりながら、測定をうまく進めることができたとのことで、「初めての海外で言語や文化など不安はありましたが、普段は経験することのないことを沢山することができました。今後も、研究や実生活で、今回の経験を生かしていくことができれば良いなと思います。」と話しています。今回得られたデータの解析により、統合失調症での神経細胞の変化が明らかにされるとともに、日米で神経細胞の構造が違うのかどうか、解明が期待されます。