生命化学科3年次生の江川菜々さんが、GlycoTOKYO2022シンポジウムで優秀ポスター賞を受賞しました。

工学部生命化学科3年次生の江川菜々さん(指導教員:金森審子 教授)が2022年12月27日にオンライン開催されたGlycoTOKYO2022シンポジウム(東京糖鎖研究会 主催)で、酸化ストレスの予防・軽減に有効なグルタチオン誘導体の開発に関する研究成果のポスター発表をおこないました。
(演題名:単糖修飾グルタチオン誘導体の接触皮膚炎原因物質に対する反応性の解析、
URL: https://sites.google.com/view/glycotokyo-2022-for-attendee/

写真中央が江川菜々さん、写真右が江川さんと多くの実験を一緒に実施した生命化学科3年次生の山﨑須弥子さん(今回の発表の共同発表者)

この研究会は若手研究者が糖質関連の化学・生物学分野における様々なトピックスを通じ糖質関連の研究分野の理解と人的交流を深めることを目的としています。
江川さんは、特異的な分解酵素の作用を受けないグルタチオン誘導体が化粧品等に含まれる防腐剤によるかぶれ(接触皮膚炎)を抑える効果について調べ、得られた研究成果をポスターセッションに参加して発表し、優秀ポスター賞を受賞しました。江川さんは、「これまでの研究成果を多くの方に知ってもらえて嬉しかったです。新しい知識やアイデアをたくさん吸収でき、とても良い機会となりました。研究に協力してくださった方々に感謝の気持ちを忘れずにこれからも頑張りたいです。」と感想を語ってくれました。

生命化学科(現所属は生物工学科)の金森研究室では、Quality of Life(QOL)の向上に役立つ化合物の開発に取り組んでいます。金森教授は、「今回の発表のテーマにある単糖修飾グルタチオン誘導体は、現・理系教育センターの日向寺祥子先生、応用化学科の苫米地祐輔先生との共同研究によって独自に開発したものです。江川さんは3年次生であり、昨年の4月に研究室に配属されてから積極的に研究に取り組み、コツコツと緻密な実験を積み重ねてきました。今回の受賞では、江川さんが研究室の先輩から受け継がれたデータを発展させて得た成果をまとめた発表が評価されたことを何より嬉しく思っています。」と話しています。