国際学科の学生が「逗子フェアトレードタウンフォーラム2023」でブルンジ産コーヒーを紹介しました

国際学部国際学科の学生有志が5月20日、神奈川県逗子市にある逗子市民交流センターで開催された「逗子フェアトレードタウンフォーラム2023」(主催:逗子フェアトレードタウンの会、逗子市)に参加しました。このイベントは、世界30カ国以上、2000以上の自治体が各国の認証団体から認定を受けている「フェアトレードタウン」のうち、国内6都市の一つである逗子市が、例年5月の第2土曜日に設定された「世界フェアトレード・デー」に合わせて毎年開催しているものです。

学生たちは、荒木圭子教授(国際学部学部長)の指導を受け、国内外で実施する国際的研修プログラム「GLOBAL ACTION ADVANCED A」と「GLOBAL STUDY TOUR B」の一環として、コーヒーを題材にフェアトレードの重要性を学び、広めるプロジェクトに取り組んでいます。このプロジェクトには教養学部国際学科の学生たちも参加しており、今回は本学部の学生6人と教養学部の学生4人が参加しました。

当日は桐ケ谷覚逗子市長も訪れ、「若い皆さんの力でフェアトレードタウンを盛り上げていきたい」とあいさつ。続いて「Z世代と考えるフェアトレードとサスティナビリティ」をテーマに開催された「フェアトレード・ユースフォーラム」には、学生を代表して前山佳未さん(教養学部国際学科3年)が登壇し、企業を介さずに自分たちで価格交渉するダイレクトトレードでアフリカ・ブルンジ共和国のコーヒーを輸入する取り組みを紹介。「ブルンジは外貨獲得に占めるコーヒーの割合が8割を超えるほど高い。多くの人に上質なブルンジ産コーヒーを知ってもらい、公正な価格で取引することで生産農家の社会的な地位を向上させ、貧困問題や児童労働などの諸課題の解決につなげることが目標です」と発表しました。

同会場ではカンボジアやミャンマー、タイなど各国からの輸入品を販売するフェアトレードマルシェも開催され、学生たちはブースを設けて、コーヒー豆やドリップコーヒーの販売もしました。手馴れた手つきでコーヒーをいれていた久保朱里彩さん(国際学部2年次生)は、「一歩踏み込んで商品の背景まで伝えることに手応えを感じました」。また、この夏に「GLOBAL STUDY TOUR B」でブルンジを訪れることになっている勝琉馬さん(同)は、「生産農家の人たちに会って現地のニーズを聞き取り、今後の学びや活動の幅を広げたい」と目を輝かせていました。

荒木教授は、「学生たちが希望して初参加したことに、大きな学びの成果を感じています。多様な分野でフェアトレードに取り組む人たちと交流ができたことは、今後の関心を広げていくきっかけになると思います」と話しています。