健康学部では6月18日に、湘南キャンパスで神奈川県職員を講師に迎えた特別講義「当事者目線の障がい福祉の推進~ともに生きる社会かながわ憲章と当事者目線の障害福祉推進条例が目指すもの~」を開催しました。県が制定した「ともに生きる社会かながわ憲章」と「当事者目線の障害福祉」をテーマに、共生社会の実現に向けた神奈川県の取り組みについて理解を深めるとともに、障がいのある人の立場に立った支援のあり方について考えることが目的です。当日は、本学部で障がい者福祉に関心のある3、4年次生ら約30名の学生有志が出席。神奈川県福祉子どもみらい局共生推進本部室の稲谷明日香さんと反町優太さんが講演しました。



前半では、稲谷さんが2016年に起きた津久井やまゆり園事件を振り返り、この事件をきっかに県が全ての人の尊厳を大切にすることなどを目的に制定した「ともに生きる社会かながわ憲章」について説明しました。さらに県内の障がい者支援施設で発覚した虐待事案を契機に、神奈川県が21年に「当事者目線の障害福祉実現宣言」を発表し、翌22年には「当事者目線の障害福祉推進条例」を施行した経緯についても解説し、これを踏まえ「当事者目線に立つとはどういうことか」をテーマにグループディスカッションも実施しました。学生からは、「特別扱いするのではなく一人の人として接することが大切」「本人が何を望んでいるのかを理解しようとする姿勢が必要」といった意見が挙がり、活発な意見交換が行われました。後半では、反町さんが共生社会の実現に向けて神奈川県で展開されているさまざまな事業を紹介。最後には、「今より少しでも、ともに生きる社会に近づくために実行できそうなアイデア」をテーマに再びグループディスカッションを実施し、学生からはバリアフリーマップの作成やSNSを活用した情報発信、小学校段階からの障がい理解教育の推進など、さまざまな提案が発表され、最後に反町さんが「当事者の声に耳を傾け、その人の立場に立って考えることが共生社会の第一歩です」とまとめました。


